今年2015年に世界遺産に登録されたブルゴーニュのワイン産地。ブルゴーニュワインの基本はブドウ品種が単一品種ということ。赤ならピノ・ノワール、白ならシャルドネのみで作られるため、品種ではなく土地、畑の質に重きをおくとされています。ブルゴーニュにはいくつものワイン街道があり、ワイン畑を車や自転車で巡りながら、その伝統文化に触れることができます。
![[画像]ロマネ・コンティのブドウ畑](../img/vin/section01_img.jpg)
ディジョンからボーヌを抜けて南に細長く連なるブルゴーニュワイン畑のコート・ドール。二人が訪れたのは、その中でも超高級ワインになるぶどうたちが育つヴォーヌ・ロマネ(Vosne-Romanée)あのロマネ・コンティの畑です。クロと呼ばれる塀に建てられた十字架が目印。稀有な条件がそろった石灰質の土壌に、ぶとうの木は地下30mも根を張るのだそう。
土岐 麻子
見渡す限りの丘一面のぶどう。ここからいくら分の稼ぎが…とよぎるが、気にしないふりで気持ちよくスーハー。ロマネコンティをつくるには、12、3人で、収穫したぶどうをテーブルの上で一粒一粒精査するとのこと。それって、一体どんな作業だよ…!
猫沢 エミ
ロマネコンティは、ブルゴーニュワインの生きる伝説みたいなものだけど、1本130万円のロマネがお金さえあれば買えるわけではないってところがニクい!ちなみに1haのぶどう畑では、通常1万2千本のワインがとれるところ、ロマネの場合は4000本しか作れないのだそう。
![[画像]トリュフ農家でトリュフ堀り見学](../img/vin/section02_img.jpg)
「黒いダイヤモンド」と呼ばれる高級食材トリュフの産地がブルゴーニュにもあります。トリュフはキノコの一品種でありながら、その希少性、強い香り、地中でのみ育つという特徴があります。ブドウ畑の中にあるシャトー・アントレ・ドゥ―・モンでは犬を使ったトリュフ堀り見学もできます。トリュフ農家お家製のトリュフたっぷりブルゴーニュ・ランチを味わえば、ご満悦間違いなし。
猫沢 エミ
地の野菜、伝統ルセットのシャリュキュトリー、そして山盛りのトリュフ。ここへ好みでトリュフの香り付けされたオイルやヴィネガー、塩をかけて食べるのだけど、もちろんこのままでも十分美味しい♡
![[画像]ブドウ畑の中のレストラン ル・シャルルマーニュ](../img/vin/section03_img.jpg)
コード・ドールのブドウ畑の中にたたずむ一つ星レストラン「ル・シャルルマーニュ」。日本で修業をしたシェフの料理は、フレンチと和食を融合させた意欲的作品。こだわりの食材は、地元ブルゴーニュの小さな生産者から直接仕入れている。ブドウ畑の中で味わうワインと料理に舌鼓を打つ二人なのでした。
土岐 麻子
内装はとてもモダン。絨毯に映像の金魚が泳いでいたり、 横長に切りとられた窓だったり、どことなく和を感じました。外はぐるり、ぶどう畑!!
猫沢 エミ
いや〜痺れましたなあ。お料理もさることながら、この素晴らしいロケーション!そのうえ今宵は満月で、ワインの丘陵地にぽっかり浮かぶ月明かりが幻想的だった。パリもいいけど、地方に行くから出会える風景っていいものです。