


100メートルの断崖絶壁に立ち、ロット川を見下ろす中世の村で、その名も“ロット渓谷の真珠”といわれるサン・シル・ラポピー。フランス人はもちろん、日本人が選ぶ「ヨーロッパの村30選」に選出され、国内外で絶大な人気の観光地です。その魅力は中世の村が断崖絶壁に張り付いているかのような景色です。
路地の石畳や、昔の家にあるようなゴシック風のファサード。そして家々の扉のノブの細かい細工、建物の石に刻まれた顔の彫刻などを見ながら路地を散策するのも楽しいもの。また、現在は廃墟となった城の高台から見られる、まるで波のように広がった屋根の連なりは絶景です。

1950年代にはシュールレアリストの芸術家たちが、サン・シル・ラポピーの魅力に引き付けられ大勢集まってきました。その代表的な人物は、詩人で作家のアンドレ・ブルトン。この村に魅せられ、サン・シル・ラポピーの美しい景色を目の当たりにした瞬間、「よそへ行きたいと思うことやめた」と述べています。
現在でも村の中心部にはアトリエやギャラリーで創作活動をするアーティストがいます。村内のデュラ館は世界中から集まったアーティストの芸術活動のために開放され、居住区と活動の場となっています。



写真提供:© CRTMP_D-Viet, © CRTMP_P-Thebault